ブラック企業に勤めていた方が
訴えたとあるUさんの
裁判の冒頭意見陳述書が
ここにあります。
抜粋してみましたが、
以下の内容です。
Uさんが実際に起こした
裁判の冒頭意見陳述から抜粋、要約
『Uさんの1年間の労働時間は、
実際に4000時間以上に及びました。
ピーク時には、1ヶ月間に488時間。
残業だけでも340時間におよびました。 』
『Uさんは必死になって働く中で体調を崩し、
<「身体表現性障害」>と診断されました。』
※身体表現性障害とは、
痛みや吐き気、しびれなどの
自覚的な何らかの身体症状があり、
自分でその症状をコントロールできない病態です。
主に心身の過労や環境の変化によるストレスで起こります。
『働けなくなったUさんに会社側は、
「労災は会社に不都合だからやめてくれ」
「労災を申請したら、たとえ労災と認められても、
会社として不服申し立ての裁判をする」
<「再就職も出来なくしてやる」>と詰め寄られました。』
一度退職し復職したものの窓際族に追いやられ、
その後、重責解雇させられたそうとのことです。
以上ですが、
見ての通り、ただ過労で働き過ぎというわけではなく、
会社はUさん自身に、
脅迫に近い言葉も言っています。
あとは、このような実例もあります。
アパレル業界に務めていたNさんの話。
一見華やかに見えるアパレル業界ですが、
Nさんが勤めていた
某アパレル企業は、
取締役が非常に手厳しい方でした。
社内の全員が
彼の顔色を伺って仕事をする毎日。
全ての仕事に目を通さないと気が済まないらしく、
だからこそ仕事が次から次へと
つっかえてしまいました。
それが原因で残業を余儀なくされ、
彼は機嫌を損ね、酷い言葉を浴びせられる毎日。
うつ病をはじめ、病気になって
辞めていく同僚が絶えなかった
とのことです。
Nさん自身も、
既にその会社を辞めておられるそうです。
過労や過剰なストレス。
人からの罵声や嫌味などで、
身体、精神的に体を壊す方も
大勢いたりもします。
それがブラック企業の現場でもある
ということです。
さて次項は従業員とは逆に、
ブラック企業の経営者側から、
ブラック企業について
見ていこうと思います。